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第40回カヌー長島海峡横断大会が開催されました!

第40回カヌー長島海峡横断大会が開催されました!

今年で節目となる第40回カヌー長島海峡横断大会が、8月30日(土)に盛大に開催されました。長い歴史を刻んできたこの大会は、地域の夏を代表する恒例行事のひとつとして多くの人々に親しまれており、節目の40回目となる今年も、たくさんの参加者と応援者に見守られながら無事に行われました。

当日は朝から天候に恵まれ、青空が広がる中で海も穏やかに凪ぎ、まさに大会日和。カヌーを漕ぐ子どもたちにとっても、見守る家族や地域の方々にとっても最高の一日となりました。

今回の大会には、出水地区、天草地区、島原地区、与論町、そして周辺の海洋センターに所属する小中学生に加え、牛深高校の生徒たちも参加しました。普段は学校や地域で練習を積んでいる若い世代が、海峡横断という大きな挑戦に臨む姿は、多くの人々に感動を与えたと思います。

舞台となるのは、熊本県天草市牛深港から鹿児島県長島町蔵之元漁港までの約8キロの海峡。潮の流れや風の影響も受けやすい難所であり、子どもたちにとっては未知の挑戦です。ただ単に漕ぎ進めるだけでなく、仲間と呼吸を合わせ、自分の体力と気力を信じてゴールを目指さなければなりません。その表情には、不安と期待が入り混じった真剣な眼差しがありました。

午前11時40分、いよいよ出発の時。カヌーに乗り込んだ子どもたちは力強くパドルを握り、次々と牛深港を後にしました。コースの途中では、三和フェリーの「第二天長丸」ともすれ違います。この瞬間は大会の名物ともいえる光景であり、フェリーに乗船していた家族や地域の方々が甲板から大きな声援を送ります。子どもたちの名前を呼びながら手を振る姿は、海峡に響き渡るほどの熱気に包まれていました。

そして第二天長丸もまた、大きな汽笛を鳴らして選手たちにエールを送ります。その音に応えるように、カヌーに乗った子どもたちや生徒たちは、パドルを縦に掲げて全力で応答しました。このやりとりは大会のハイライトの一つであり、毎年多くの人々の胸を熱くする瞬間です。まさに「頑張るぞ!」という気迫が伝わり、海上は熱気と感動で包まれました。

安全面においても、多くの警戒船や海上保安庁の船が周囲を固め、参加者を見守りながらコースを進行しました。波や潮流の変化がある中でも、子どもたちは必死にパドルを動かし、一歩一歩前へと進んでいきます。その姿は挑戦そのものであり、見ている人々に勇気を与えてくれます。

ゴールの蔵之元漁港が見えてくると、疲労に満ちた表情の中にも達成感があふれ、最後の力を振り絞って漕ぎ切る姿が印象的でした。ゴールした瞬間、参加した子どもたちの顔には大きな笑顔が広がり、見守っていた家族や仲間からは拍手と歓声が沸き起こりました。約8キロという距離を自分の力で渡り切った経験は、これからの人生において大きな自信になることでしょう。

「君の挑戦を応援します!」

三和フェリーは「君の挑戦を応援します!」

地域の大人たちも、この大会を通じて子どもたちの成長を実感し、また仲間と力を合わせることの大切さを改めて感じたはずです。40回という長い歴史の中で、多くの人々がこの海峡横断を経験し、世代を超えて挑戦の心を受け継いできました。今回もまた、新しい一歩が刻まれたのです。

三和フェリーはこれからも、この地域の大切な文化や挑戦を支える存在であり続けたいと考えています。
「君の挑戦を応援します!」
私たちはその言葉を胸に、これからも皆さまの夢と挑戦を力強く後押ししてまいります。